水上バイクの楽しみ方

フリーライド

ウエイクボードをする男の子

水上バイクを手に入れてまっさきにやること、それはフリーライドでしょう。あてもなくフラフラと、大海原を風の向くまま気の向くまま好き勝手に走り回るフリーライドは、「今自分は最高に自由だな」と実感できるのでストレスが溜まりやすい社会人にとても人気の遊び方となっています。空を飛ぶカモメを追いかけてみたり何か音のする方向へ向かってみる、そんな適当に進路を決められるので綿密に計画を立てなくても実行に移せるのも魅力です。また初心者が操縦に慣れるためにフリーライドを行うのもありです。この速度ならカーブでどんな感覚になるのか、急加速はどの程度まで自分の肉体とマシーンが耐えられるか、といったことを試しながら広い水面を走ります。なにしろ目的地を決めていないので、どこをどんなルートで走行してもいい、疲れたらいつでも陸地に戻ることが許されています。操縦の熟練者でも新しいマシーンを購入したら、まずはフリーライドで性能をチェックするといいでしょう。

ツーリング

フリーライドで運転技術を高めたら、どこか目的地を設定してツーリングを楽しむのが次のステップになります。別に目的地はどこでもよく、「あの小島からはどんな景色が見えるのだろう、行って確認せねば」とそんな軽い理由で決めちゃっても問題なしです。泳いでは行けない場所の方がツーリングのしがいもありますが、なんならすでに遠泳で訪れたことのある場所でも構いませんし、昨日フェリーに乗って行った島を選んでも誰にも咎められませんので安心してください。そして行き先は別に小島でなくてもよく、漠然と「ここから10キロ先の海水はどんな味がするのだろう、今自分がいる場所とは色が違うように見えるな、よし明日ツーリングで行ってみよう」とあやふやな目的地を設定するのも一興です。ひとりで行くもよし、ランナバウトタイプで数人で行くもよし、フリーライドほどではありませんが自由に計画を立てられますので、水上バイクに慣れてきたらぜひともツーリングを楽しんでみてください。

ウェイクボード

上級者向けの楽しみ方にはウェイクボードが用意されています。水上バイクに乗るのではなく引っ張られながら板に乗るのですが、最高のスリルを味わえると20代前半の男性に人気爆発のマリンレジャーと評判です。水上バイクにハンドルが付いているロープを繋げ、ウェイクボードに乗る者はそれを両手で掴んで引っ張ってもらいます。沈まないように足には板を装着し、準備が出来たらスタート、あとは水面を水上バイクと同じスピートで疾走します。そんなに大きくもない板に乗っているだけ、ほぼ生身のままですから相当なスリルを感じること請け合いですが、あまり調子に乗って速度を上げすぎるとデンジャラスなので最初はゆっくりと楽しみましょう。ロープに掴まっているだけなので手を離したらもうお終い、転倒して沈んでしまいますが、その時にスピードが速いと水面から大きな衝撃を受けることになります。水とはいえ時速何十キロで衝突したら長い爪だと剥がれてしまうかもしれませんし、事前に爪切りを済ませておきましょう。