水上バイクの事故

混在エリアによる危険

危険のイメージ

舗装されていて交差点があったり長い直線コースの道路ではなく水面上を自由に 走行できる水上バイクは、どこにでも行いけるかわりにどこにも専用コースが ありませんのでスピードの出しすぎには注意しなければなりません。 自動車で高速道路を走る場合ならみんなが同じ方向に向かって、決まったルールに 従って運転しますので猛スピードのわりに安全です。 歩行者用の横断歩道もないし人が飛び出してくる危険もあまりない、自動車用の 道だから事故の発生もそれほど多くはないのです。 ですが水上バイクで運転するエリアは、泳いでいる人もいれば船が通ることも ありますし、他の水上バイクだって何台か疾走しているでしょう。 完璧に整備されているとも限らないので、水面からちょこっと頭を覗かせている 岩に激突することだってあります。 このように他の乗り物よりも事故のパターンは多数あるので、観察力と注意力が 備わっている人でなければ危機回避できないのです。

速度を認識

水上で何もないところを疾走するのでどれだけスピードが出ているのか掴み難いせいか、やたらと加速する若者が多くいます。陸上で街路樹がどんどん後ろに下がっていくような風景が見られないこともあり、「加速が足りないのかな、景色が止まって見える。もうちょっと飛ばしてみよう」と考えてしまうのでしょう。ですが実際には乗用車以上の速度が出ていることもあり、そんなスピードではちょっとした操作ミスで事故を起こしてしまうのです。水上バイクを運転するのなら体感ではなく本当の時速を知るように、まめにチェックする癖をつけなければ危険かもしれません。後ろに人を乗せているのならオートバイでタンデムしているようなものなので、はしゃぎすぎてしまうとあっという間に振り落としてしまうでしょう。そんな速度で水面にポチャンと落としてしまうと、平時はそこそこ泳げる人でも溺れてしまうものなのです。実際の速度を確認しつつ、無茶な加速はやめましょう。

ハイテンション

普段は冷静沈着で大声で叫んだり全力疾走しないクールな人でも、海にやってくると一気にテンションが上がって別人格となる、これはよくある話で海には人を大胆にさせる力があるのではないかと皆が思っています。なので「8月の第1火曜日に海に行こうぜ、念願の水上バイクを手に入れたんだ、君たちにも触らせてあげるよ」と誘われたらもうワクワクが止まらず、胸が苦しくなるほど当日を待ち焦がれるのです。そんなに楽しみにしていたマリンレジャーなので、当日のテンションはお酒を飲んでいなくても酔っ払っているかのような感じとなるでしょう。ついつい調子に乗って危険な運転をしてしまう、冷静な判断ができずに尋常ではない行動をしてしまう、これも多少は仕方の無いことです。でも事故を起こしてしまったらせっかくのバカンスが台無しですので、安全第一を心掛けてあまり無謀な運転をしないようにして下さい。そう意識するだけで事故発生率はグンと下がるのです。