水上バイクの速度

体感スピードは地上の3倍!?

水上バイクの運転

水上バイクはスピード感を楽しめる乗り物ですが、水上での体感速度は地上の3倍とも言われています。
スピードの出し過ぎは事故に繋がりとても危険です。特に同乗者を乗せる場合や、トーイングチューブなどをえい航する場合は落水の時に危険を伴うので十分に注意が必要です。 安全に楽しむためにもこちらで、水上バイクの速度について一緒に学びましょう。

時速100キロ

なんとびっくり、水上バイクは最高速度で時速100キロ近くを出せます。マリンレジャーではそこまでの高速で燃料が尽きるまで走り回ることはなさそうで、もっと風景を楽しんだりカーブしたりと騒ぐほうがメインの楽しみ方になりますが、それでも出せるということは知っておくといいでしょう。製品ごとにこの最高速度は違いますが、だいたいこの位と記憶しておけばもしも誰かに「これ時速何キロ出るの?」と質問されたときに、言いよどむ事なく「ふふん、100キロくらい出せるよ」と返答することができます。自動車の運転をしたことのある、免許証を取得している方ならわかるかと思いますが時速100キロはかなり恐怖を感じるスピードです。原付バイクでは出せない速度ですし、自転車でも平地ではなかなか出せるものではなく、プロが下り坂でようやく出せそうなラインが時速100キロです。一般人が精一杯漕いでも時速40キロ、そう考えると水上での100キロがどれほどスピード感があるのか理解できるでしょう。

適切な速度

時速100キロ出せるといってもいつでもそのスピードで水面をかっとばしていてはそのうち事故を起こしてしまうでしょうし、無理して性能を極限まで引き出そうとしなくてもレジャーとしては充分楽しませてくれる水上バイクなので、普段は力をセーブして60%のパワーで遊戯するのがいいでしょう。スピード違反で捕まる心配はないしフルパワーを見せてやる、とニヤリと笑って加速しまくりたい気持ちもお察ししますが、安全に遊ぶことが第一です。自分で本体を所有するほどのベテランならもう充分運転にも慣れておりあまり無茶はしないでしょうが、初心者に近い者程「もっと、もっとだ!本気の力を見せてくれ!」と常識破りの加速をしようとしてしまいがちです。性能的には時速100キロ出せるのですが、運転の腕前が未熟なうちにそんな無茶をしては危険です。また周囲に障害物がないからと油断していても、そんな高速で移動していたらすぐに障害物が目の前に迫ってくる危険もあります。1キロ先までは安全でも、36秒で1キロ進んでしまうのが時速100キロです。

走行の仕組み

水上バイクには水面を走行するためのタイヤが付いていません。オートバイや自動車にはタイヤが付いているのにどうして水上バイクにはないのか、それはタイヤを回転させてその摩擦で移動するからではないからです。ではどうやって推進力を得ているか、それはジェットポンプを使っています。ここで乗り物に詳しい人なら「タイヤが無いのならどうやって進行方向を変えているのだろう」と疑問が浮かぶでしょうが、それもジェットの方向を調整して進路を左右に変更させているのです。加速も進行方向の変更もジェットを使いますから、カーブする時に減速して安全にゆっくり曲がるという通常のオートバイのように曲がることはしません。本体を目指す方向へ向けるのではなく、そちらの方向に推進力をかけることで左右へと移動しますから、加速しながらでなければ曲がれないのです。もしもジェットノズルが固定されてしまったら、その水上バイクは直進の移動しかできないことになるでしょう。